経口補水液OS-1(オーエスワン)とポカリスエットの違い教えて!

※アフィリエイト広告を利用しています

スポンサーリンク

昨今の異常な気温上昇において熱中症にかかる人が増えています。

夏の屋外でのレジャーやスポーツだけでは無くコロナの影響でマスクをしている事や、夜の気温が26°を超える熱帯夜で亡くなられる高齢者も多いそうです。

昼間だけで無く夜でも熱中症による脱水症状には注意が必要ですね。

数年前に熱中症対策になると脚光を浴びた、経口補水液「OS-1(オーエスワン)」

医療や介護の現場では既にお馴染みですが、若い世代では、よく分からない方もまだ多数おられるようです。

スポンサーリンク

どこが違うのか

手軽に口から水分や電解質を補給できるため、軽度から中等度の下痢・嘔吐・発汗による脱水に良いとされる「OS-1(オーエスワン)」

同じ大塚製薬グループで先に発売された清涼飲料水「ポカリスエット」とどこが違うのかをご紹介します。

ポカリスエット

ポカリスエットは、日常生活で汗をかくことによって失われる水分と電解質を速やかに補給することを目的として開発されました。

含まれる成分は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム。

人間がかく汗の成分に近いもので、飲む点滴とは良く言われたものです。

スポーツや体力仕事の後の水分補給はもちろん、お風呂上がりなど汗をかいて水分と電解質が失われた時に飲むと効果的です。

OS-1(オーエスワン)

OS-1 は、日常的に飲むものではなく、軽度から中等度の脱水状態の場合に水や電解質を補給、維持するのに飲む経口補水液となります。

そのためポカリスエットよりも電解質濃度が高く、糖質濃度が低く設定されているのです。

また熱中症のみならず感染性腸炎、感冒による下痢・嘔吐(おうと)・発熱を伴う脱水状態、高齢者の食事量不足による脱水状態、過度の発汗による脱水状態などの症状にも対応できます。

これらの症状に推奨される飲料水として『個別評価型病者用食品』の表示許可を受けているためコンビニでの販売はされておらず(実際は販売可能)、登録販売者ら専門家がいるところでの販売という形となっているのですね。

100mlあたりの成分比較

成分OS-1ポカリスエット
エネルギー10kcal25kcal
タンパク質0g0g
脂質0g0g
炭水化物2.5g6.2g
食塩相当量0.292g(ナトリウム115mg)0.12g
カリウム78mg20mg
マグネシウム2.4mg 0.6mg
リン6.2mg0g
ブドウ糖1.8g0g
塩素177mg0g
カルシウム0g2mg
オーエスワン ポカリスエット100mLあたり

経口補水液とは

経口補水液は、もともとコレラなどの感染症に対処するため発展途上国において乳幼児の嘔吐、下痢症に対し効率的で安全な水分補給飲料用として成功した「経口補水療法」が国内に持ち込まれた形となります。

経口補水液オーエスワンは、経口補水療法の考え方に基づき、脱水状態において不足している電解質(ナトリウムなどの塩分)を補うために、一般的なスポーツドリンクよりも電解質濃度が高く、また水と電解質の吸収を速めるために、スポーツドリンクと比べて糖濃度は低い組成となっています。

https://www.os-1.jp/faq/02/

電解質濃度が高く、糖質濃度が低く設定されている事が、ポカリスエットととの大きな違いですね。

水分の吸収には、電解質(特にNa+)や糖が必要になり、水分は基本的にNa+と一緒に血液中へと移動するため、水分単独で吸収されるということはできません。

脱水時には水やお茶ではなく、塩分や糖分の入った水分を摂るほうが水分の吸収が良くなるのです。

OS1はポカリよりも電解質濃度が非常に高く糖質が少ないという特徴があるため、水分の吸収がより良いと言う事です。

胃腸炎

急性胃腸炎の重症度が、軽度、中等度と判断される場合は、経口補水療法(ORT)のみで脱水補正が可能であるが、重度(ショック症状)又は症状の緩和が見られない場合は経静脈輸液療法(IVT)を考慮する。意識があるようなら基本ORTでOK。

https://kanri.nkdesk.com/otc/os1.php

現在主として用いられている低浸透圧の経口補水液(ORS)はIVTと同等の効果があるとの見解です。

まさに飲む点滴とはポカリではなくOS1。

さいごに

ポカリスエットは、健康な人が水分補給に清涼飲料として飲むもの。

OS1は軽度から中等度の脱水状態の方の水や電解質を補給・維持する必要がある人が飲むもの。

健常時にはポカリスエット、過度の発汗による脱水状態が懸念されるときにはOS-1を飲むようにしましょう。

脱水時には水分だけではなく、塩分や糖分が入っている物を飲む事で熱中症予防になる事がわかりました。